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酒場放浪記

一杯飲み屋で安酒をあおって それで毎日毎日が忘れられるというのなら
ボクは有り金のすべてをはたいても 有り金のすべてをはたいても
夕暮れとなって青い灯赤い灯が燈り 黄昏が街角を漂うとき
やけ酒をあおってよろめき歩き 酔っ払いの一人一人に尋ねてみるがよい
本当にお前はそれで 本当にお前はそれで幸せなのかと
人生の宿命を少しでも 逃れられたと本気で信じているのかと
そして千鳥足を真似て ネオンの眩い 色町あたりをぶらつき歩けば
あぁボケた網膜に又も淋しい 幻が引っかかってくる
                   『酒』  (詩:細田幸平 曲:高田渡)



金町 大力酒蔵

渋い酒場の多い金町でもかなりの老舗だそうだ。

一人でフラリと入ってみた。

店内は15人ほどが座れるコの字カウンターと壁際に数卓のテーブル席。
各席の前には小さなガスコンロが置かれていて、焼肉屋のような雰囲気だ。

9割埋まった席は常連率も高そうで、カウンター越しに対面の客同士が会話を楽しんでいる。


生ビールは置いていないということで瓶ビールを、そしてまずは名物らしい牛スジ煮込みを注文。
唐辛子が利いたピリ辛の味付けでビールがすすむ。


実はこの夜はこの後にもう一軒回らなければならなかったし、一人だったので余り一杯飲み食いは出来ないと思っていたのだが、やはりホルモン焼きがメインの店で焼き物を頼まない手は無い。しかも自分で焼いて食べれるのだ。

ということでカシラを1人前注文。1皿500円だが結構なボリュームだ。

ビールを呑みほし、次は琥珀色の焼酎ハイボールを注文。
自分の食べるペースでじっくり一切れずつカシラを焼きながら、グラスを傾ける。


賑やかな店内で、まったりと静かな時間を過ごして1時間ほどで店を出た。


次に向かう店にはいい娘がいるというので軽く見物だ。
あ、しまった。服が焼肉臭いかな・・・作戦ミスだ。

 
池袋 東風

池袋西口芸術劇場近くの路地裏にこじんまりとした小料理屋がある。

2006年4月オープン、まだ2年目の店を平山あやを少し落ち着かせた雰囲気の明るく気さくな若女将が切り盛りしている。

手作りの料理を盛った大皿が並ぶカウンターのみ8席、静かにJAZZが流れる明るい店内は、女将とも他の客同士ともいい距離間で美味しいお酒が呑める。

オープンから1ヶ月目くらいに初めて訪れて以来、少なくとも週に1回は顔を出している。
当初足しげく通うきっかけのひとつとなったが、20回来店すると貰えるというMyグラスだ。
自分の好きな名前を入れられるという事で、プライベートな空間というような感じになれるのだ。

もちろん女将のキャラ、料理目当てもあって常連化率が高い。その証拠がどんどん増えるMyグラスだ。

オープン一年目からは、ランチで広島つけ麺も始めた。
目黒不動前にあるお店の辛つけ麺に惚れ込んだ女将が1ヶ月通い詰めて修行させてもらい暖簾わけをしてもらったのだそうだ。

そんな女将のがんばる姿を応援したくて、今夜も足を運んでしまうのだ。

 

夜メニューのつけ麺のダシで作った辛い焼きそばとMyグラスで・・・

 
浜松町 秋田屋

竹芝で仕事の打合せを終え、時計を見たら16時半。
この後友人と待ち合わせて呑む予定ではあるのだが、少し時間が空いてしまった。
そこで、一足先に大門交差点近くのこの店へ。

浜松町のランドマークと言っても過言ではないだろう。
貿易センタービルのすぐ隣り、ビジネスマンも多い界隈にもかかわらず、いつも16時くらいには店内は満員である。
もっと若い時分、近くのオフィスで仕事をしていた時期があり、定時前にもかかわらず店からあふれ出て酒を飲んでいるオヤジたちをうらやましく思いながら、前を通り過ぎていたものだ。 10数年前に一度上司に連れられてきて食べた 軟骨たたきの旨さは今でも忘れられない。

店は数年前に立て直したらしく、随分と小奇麗になっていた。
1階カウンターの外側一番端に座る。

17時を少し過ぎても外は明るい。
せわしなく行きかう人波を眺めながら、ビールともつ焼きに舌鼓を打つ。

友人との待ち合わせ場所を店に変更し、到着までもうしばらく至福の時を過ごしてみる。

一人一本限定の名物、 軟骨たたきはもうすぐやってくる友人を待ってから注文することにしよう。

 
赤羽 しゃもじや

赤羽OK横丁でもっとも名前が知れた店というと、やきとんの「八起」だろうか。

で、この店はその斜め前。
間口が狭く、OK横丁の中にあって他の店より少しばかり高級な感じのする店構えなので、今までは素通りすることが多かった。

メニューは、軍鶏(しゃも)を中心とした鳥料理、水炊きなどだ。

なんでもこの店、前述の八起の創業者と二人三脚で店と支えてきた弟さんが、10数年前に鶏肉料理をメインに独立開業させたお店なのだそうだ。

まずは軍鶏、ねぎまなど焼き物を中心に4皿ほど注文。

 
これが失敗・・・、といっても料理が不味いわけではない。どれもこれもとても美味しい。
で、なにが失敗かというと、頼みすぎなのである。
メニューの値段は300~500円台くらい。店の雰囲気や、あまり東京では見ない軍鶏という食材から、1皿あたり3~4串くらいの焼き鳥が出てくるのかと思っていたら、どれもお皿にこんもりと盛られたなかなかの量だ。
八起に負けず劣らずのお値ごろ感ではあるのだが、この日はそろそろ食も細くなった御年68歳の父親と2人だったので、完食するのにかなり骨が折れた。

いっぺんに頼むとどうしても後半冷めて硬くなってきてしまう。
この店ではこの日以降、小分けに頼むことを学習した。(学習するのが遅いって?)

OK横丁にまたお気に入りの店が増えてしまった。

 
金町 山吹

金町で知人が経営するJAZZ喫茶では不定期であるがかなりの頻度でJAZZの生ライブが行われている。
久々に顔を出すことにしたのだが、ライブのスタートは20時なのでその前に一杯いただいていくことにした。

京成金町駅のホーム脇の踏み切りを越えると小さな飲み屋が軒を連ねる路地がある。
路地に入ってすぐの、一杯呑み屋通の間では名前の知れている「山吹」というお店へと向かう。

カウンター6席ほどと壁際に2人がけのテーブルが数卓。日曜6時ということもあるのか、それほど混んではいない。
さっそく生ビールと、もつ煮込み、焼き鳥で乾杯。

 

落ち着いたところでメニューをチェック。酎ハイ、ホッピーが280円、料理もそのほとんどが300円台という下町価格がうれしい。

ここのホッピーは、一般的なお店のようにビンと焼酎が別々に出てくるのではなく、すでに混ぜてあるものをサーバーから注ぐ、「生ホッピー」というものだ。
ホッピーが一番美味しいとされる配合比率にすでになっている。ジョッキに氷を入れないというのも、最も推奨される呑み方だ。

普段は氷でかさ増しして焼酎を多くして1本のホッピーで何杯呑めるか、なんてことを楽しんでいるが、改めて正しい配合を呑んでホッピー本来の美味しさを再認識した。

ビール~ホッピー~酎ハイとグランドスラムを達成し、お腹も満たし、JAZZライブの時間も近づいてきたので店を出た。男2人で満足に飲み食いをして4000円ちょっと。

店を出てから思い出した。店先に出ていたおいしそうなおでんを頼みわすれていた。
いや、もう満腹だ。次回は忘れずに頼むことにしよう。

かなりいい気分だ。
JAZZがいい子守唄になりそうだ・・・

 
大宮 かしら屋

珍しく大宮方面で仕事の打合せがあった。
偶然にも前出の酒場放浪の友K氏も大宮近辺で打合せがあるとのことだったので、お仕事終了後大宮で待ち合わせて散策してみることにした。

JR大宮駅西口を出てわき道に入ると、すぐに良い感じの店を見つけた。

東松山名物、炭火焼き鳥の店、「かしら屋」

店内は、中央に大きなコの字型のカウンター、周りにはテーブル席が多数。19時少し前で、すでにほぼ満席だ。
大きめのテーブル席に相席させてもらい、まずはお約束の生ビールを注文 。
さて何を食べようかとメニューや壁に張られたおすすめ料理などを見ながら思案していると、おもむろにかしらの串焼きが1本ずつ差し出された。

「お?まだ注文してないよ?なにこれ、お通し?」疑問を店員さんにぶつけてみると・・・

かしらは注文しなくても、客の食べ具合を見ながら出してくれるのだそうだ。
言ってみれば、わんこそば方式だ。

「へぇ、面白いねぇ」と思いながら、テーブルに置かれた味噌だれをたっぷりつけていただく。
これがなんとも美味しい。かしら肉そのものも美味しいが、間に挟んであるネギ、通常のネギよりすこし太目の深谷ネギの甘みがとても美味しい。

 一本食べ終わるころに、スッと焼きたてが差し出される。

かしら以外にも、タンやハツ、レバーなどもあり、こちらは個別に注文することになる。
他に、煮込みや韓国風ピリ辛冷奴などもある。

店内では、焼きたてのかしら串をトレーに乗せた店員さんが客の食の様子に目を光らせている。
客が1本食べ終えた串を皿に置くか置かないかのタイミングで、パッと次の串を置く。
断らない限り延々と出てくるので、ボーッと呑んで食べていると際限がない。
客と店員の息をもつかせぬ攻防が、面白い。

なかなか良い店発見、しかし大宮ではなかなか来るのが大変だな、と思いながら店内を見回していると「赤羽店OPEN」のポスターが・・・

≧(´▽`)≦アハハハ なんとまぁ我が地元にも出来てるじゃないの。しかも私がよく出没するOK横丁のはずれだ。
また、赤羽で行きつけになりそうな店が出来てしまった。

 
新橋 まこちゃん

社会人になって入社したソフトハウスのオフィスが最初にあったのが、新橋。
もうかれこれ19年近く前の話しだ。

そのころ何度か先輩に連れて行かれて、事務所移転で新橋を離れからはしばらくご無沙汰をしていたが、ここ数年思い出したように足しげく通うようになったのが、やきとんの店「まこちゃん」

入社当時はまだバブル崩壊前夜、20歳そこそこの私もDCブランド系のスーツなんかを着て浮かれていた時代。
酒好きの先輩に連れて行かれ、やきとんを焼く煙とタバコの煙が充満した狭い店内の活気に圧倒されていた。
時は流れて、今ではすっかりそんな店が似合う年代になってしまった。

 
今宵はやきとんの盛り合わせ、レバの刺身、マグロのから揚げを注文。
そして生ビールからホッピーと続く。

バブル後の永い不景気の中、疲れ果てたお父さん達をこの店は陽となり陰となり支えて見守ってきたのだろう。
店は以前より広くなっている。そして店内のあふれんばかりの活気は昔のままだ。

陽気のいい時分なら 店の外に出したテーブルでやりたいところだが、この夏も暑すぎる。 

 
武蔵浦和 酒蔵 力

この夏も暑い日が続く。
そんなわけで今日もビールを呑みに繰り出した。

お得意様であり、酒場放浪の友であるK氏のお膝元、JR武蔵浦和駅前 にある酒蔵「力」(りき)へ。

埼玉県で展開している居酒屋チェーンだ。

このチェーンの浦和本店はJリーグ浦和レッズサポーター御用達の店として、その筋の方々には有名だ。
この武蔵浦和店もところどころにレッズカラーを散りばめ、明るく賑やかな店だ。

串焼きを中心として、いわゆる居酒屋メニューが多いが、生肉の刺身類も豊富だ。
肉の新鮮さにはこだわりがあるようだ。

 がつ刺し 今日はがつ刺しを注文

どうもこの店にくると、ホッピーをはじめ酒の量が増える。
レッズファンの私にとって、店内のレッズカラーでテンションが上がるからなのだろうか。

 
大泉学園 鳥よし

馴染みの店の女将に誘われて、大泉学園でテニスをすることに。
高校の体育の授業と、15年ほど前の社員旅行の時に遊びでちょっとやった程度のほぼ完全なる初心者&運動不足の身体に鞭打ち、日中1時間ほど汗を流した。

テニスをやっている間はものすごいピーカンだったのに、帰る間際に突然の雷と豪雨に見舞われた。
運動の後のビールと昼飯、雨宿りをかねて、とりあえず飛び込んだのがこの店「鳥よし」

表通りからちょっと入ったところで、入り口も少し奥まっていて目立たないが、清潔感のある店内だ。
午後2時ちょっと過ぎていてランチタイムも本来終わっているのだが、どうやら途中休憩無いまま夜まで営業しているようで、広い座敷に通された。テニスと豪雨に打たれて疲れた身体には、リラックスできていい。

1も2も無くビールで乾杯を済ませた後に昼飯代わりのおつまみを注文。
メニューを見ると、結構食材へのこだわりもあるようで、期待できる。

メニューに「砂肝の刺身」というのがあり気になったが、品切れだった。日曜の昼間で、生もの系は品薄か。
てごねハンバーグ、串盛り、お刺身等などを注文。

お刺身は新鮮で美味しい。
そしてなによりも、てごねハンバーグが美味しい。

 一斉に箸でつつかれて無残な状態だが美味しいてごねハンバーグ

焼き鳥はまぁ普通だったが、全体的にはなかなか良い店だった。
これで大泉学園にテニスにくる口実がひとつ出来てしまったかもしれない。

 
赤羽 まるます家

地元の赤羽で有名な鰻と鯉のお店

JR赤羽駅から続く商店街「一番街」の中ほどで、昭和のたたずまいを残している。
1階が主にカウンター席、2階は座敷席になっている。

カウンター席は、文字通り隣の人と肩寄せあうほどのスペース。カウンターの中では気風の良い女将衆がてきぱきと客をさばいている。

昼間、商店街を通るとだいたい店内は満席に近い状態だ。といっても客の回転も速いので、あまり外に行列が出来るというようなことはない。
まぁ行列に並んでまで呑もうなんていうのん気な人はこういう店には来ないのだろう。

考えてみれば昼間はいつも開いている。改めて女将に「昼間は何時から開いてるの?」と聞くと、「昼間なんかじゃないよ、朝だよ朝、9時からやってるよ!」

恐れ入りました。m(_ _"m)ペコリ

そんな江戸っ子気質の女将衆が目を光らせているし、入り口にも「酔っ払ってくる客お断り」などの張り紙もしてあるということで、一見雑然としている店内だが、酔いつぶれてくだをまいているような迷惑な酔客を見たことはない。
実際、そろそろやばそうな客が「ほらほら、呑みすぎだよ、もう帰りな」と追い返されるのを何度か見たことがある。
そんなわけで気忙しい感じはするが安心して呑んでいられる。そして上手な酒の呑み方を覚えるのである。

メニューはというと、一応看板で「鰻と鯉」と謳っているので、蒲焼、白焼き、鯉のあらいに鯉こくなどがあるがそれ以外にも、メンチやエビカツ、はては豚足やすっぽん鍋(700円!?)など、レパートリーは多い。

アルコールはというと、ビールに焼酎、日本酒と、こちらはそれほど種類は多くはない。(まぁこれで充分だが)
(後日、ワインもあることに気づいた。ワイングラスで出てくるのだろうか・・・)
生ビールは大ジョッキを頼むと、ピッチャーかと見間違うほどのサイズが出てくるのでビックリしないでほしい。

まるます家の鰻とじ 酎ハイと鰻とじ(柳川鍋風)を注文。

酎ハイはこのビンごと出てくるといういさぎよさ。
多く呑む人は、この1リットルサイズがお得である。

この日は他に、鯉のあらい、メンチ、うざく(鰻の酢の物合え)等で、2人で生大ジョッキ1杯ずつと、この1リットル瓶を2本平らげ、気持ちよく宵の口の街にくりだしていった。

 
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